幸福という名の呪い
人間は皆、幸福になろうと努めています。
もちろん私もあなたも例外ではありません。
幸福とは聞こえは良いですが、私は思わぬ落とし穴があると考えています。
人間の幸福には際限がありません。
自分が手を伸ばし、やっとの思いで手を取ったとしても
泡のように消えてなくなります。
そしてまた遠くに幸福がうまれるのです。
とってもとってもそれでは満足できなくなるのです。
こうして人間社会は発達してきたのです。
あなたは幸福を手にします、そうすると幸福のキャパシティーが増えるのです。
小さなコップだったのが、大きなコップになるのです。
少しの水で満杯になるコップが、多くの水を注がなければ満杯にならなくなるのです。
小さな幸福で満足していたのが、それでは満足できなくなるのです。
幸福になればなるほどキャパシティーが増えていき、
あなたは砂漠で水を求める人のように、欠乏感を覚えるのです。
子供ころが幸せだったと考える一つの原因は、単に幸福のキャパシティーが少なかったからなのです。少しの水をたらせばあなたは満足したからなのです。
あなたは幸福を知ってしまったが故に幸福を失っていくのです。
私は幸福になることがいけないことだとは思いません。
ただ何事もほどほどにしておいた方が身のためだとは思います。
あなたが幸福の欠乏者にならないために
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
あくまでも私なりの価値観です。
あなたもあなたなりの価値観を持っているでしょう。
私はそれを大切にしてほしいです。
みんな違ってみんな良いなのです。