言葉は価値観

この世に一つも同じことは存在しません

木の葉っぱを個々にみると全て違う模様で構成されています

しかし言葉はそれらをある程度同じとみなします

木の葉っぱはまとめて全て同じ葉っぱとみなします

葉っぱ全て異なるから

これは葉っぱA これは葉っぱBといちいち分けることはしません

それは言葉の全てが概念であるからです

概念とは簡単に言うと物事の共通点だけを抜き取ってできたものです

例えば葉っぱは木から生えている、緑、薄いなど

ほとんどの葉っぱに共通するようなものだけを抜き取り意味を形成しています

だからこそ人々は会話することができるのです

本当に便利です

しかしそれによる弊害もあります

言葉はすれ違いを引き起こしてしまうのです

突然ですが、犬を思い浮かべてみてください

何が頭の中で出てきましたか?私は柴犬です

しかし人それぞれ思い浮かべる犬は違います

それは言葉が概念であるからです

あまり意味として具体的にしていないがために思い浮かべる犬に相違がうまれます

環境にも意味が大きく作用されます

トイプードルを飼っているとトイプードルが思い浮かぶでしょう

ブルドッグを飼っているとブルドッグが思い浮かぶでしょう

そして意味の違いは抽象的になればなるほど加速します

幸せ、不幸、悪、善などです

これらは生きている環境が非常に大きく作用されます

言葉は概念であるがゆえに、意味としての幅も大きいため

お互いに伝わっているようで、伝わっていないことが多くあります

しかしそれに気付かないことが殆どです

何故なら自分の中で意味がもう既に決まっていて

それと同じように相手も使っていると考えているためです

その勘違いがどんどん溝を深くしていっているのです

言葉は価値観です

言葉は人の人生にダイレクトに影響を与えます

みんな使っている言葉の意味が同じだと高を括ってはいけませ

外国語なのです、田中君の言葉は田中語、斎藤君の言葉は斎藤語

思っているよりも、言葉の意味には差異があると私は考えます

ここまで読んでいただきありがとうございました